水虫の治療薬には趾間(しかん)型・小水疱型・角化型など。患部の症状に適した剤形(お薬の形状)があります。
液剤・ジェル・スプレー・軟膏・クリーム・パウダータイプは、それそれ異なった基剤を使用していますので使用感が変わります。
趾間型足白癬に向いている剤形
趾間型足白癬(水虫)の場合。足の指の付け根の部分が皮がむけたり、赤くただれたり、ときには付け根が裂けるような亀裂がはしります。
趾間型でも患部が乾燥している場合は、液剤・ジェル・スプレー・ジュクジュクしているときは軟膏・クリーム・パウダータイプを選んでください。
スプレータイプは皮膚に薬剤があまりつかなくて優しいイメージがありますが、ジュクジュクしている患部に「液剤・ジェル・スプレー」を使用すると、患部がアルコールよって刺激されて痛みを伴うことがあります。
市販薬の一例
- ピロエースZ軟膏(ラノコナゾール)
- ブテナロックVαクリーム(ブテナフィン塩酸塩)
- ダマリングランデX液(テルビナフィン塩酸塩)
小水疱型足白癬に向いている剤形
小水疱型はおもに土踏まずや足の側面にできる水虫です。赤みを帯びた細かい水疱がプツプツとできます。炎症とかゆみが強いのが特徴です。
小水疱型でも水疱が破れているときは、刺激の少ない軟膏・クリーム・パウダータイプ。そうでない場合は、液剤・ゲル・クリーム・スプレータイプが向いています。
水虫薬は、皮膚への刺激感が少ない順に軟膏>クリーム>ジェル・スプレー・液剤の順になりますので、患部が荒れ具合にあわせて薬剤を選んでください。
市販薬の一例
- メンソレータム エクシブWスプレー(テルビナフィン塩酸塩)
- ブテナロックLパウダーゲル(ブテナフィン塩酸塩)
- ピロエースZクリーム(ラノコナゾール)
角化型足白癬に向いている剤形
角化型は、皮膚が硬くなって白いヒビ割れのような細い筋が何本もできます。かゆみなど自覚症状が薄いため、水虫と気づかない人がいます。
空気の乾燥する冬場に症状が出てくる場合は白癬菌が繁殖していることがあります。角化型の場合は軟膏もしくはクリームタイプを使用してください。
市販薬の一例
- ラマストンMX2(ブテナフィン塩酸塩)
- メンソレータム エクシブWディープ10クリーム(テルビナフィン塩酸塩)
注意ポイント