水虫は、白癬菌が人間の角質層のタンパク質をエサにして増殖します。白癬菌は一度角質層の奥に繁殖すると角質層のケラチンを食料にして何年も生きつづけます。
白癬菌は角質のケラチンを溶かして皮膚に寄生しますが、日本皮膚科学会によれば白癬菌が角質層に寄生するまでには最低24時間かかるとのデータがあります。
水虫のなかで特に多い足白癬(足水虫)の再発を防ぎ完治させるには、白癬菌が角質層に寄生しないようにその日のうちに患部を清潔にする習慣を徹底してください。
足水虫を再発させないための生活習慣
白癬菌は30種以上の菌種があり、水虫の原因になるのはヒトからヒトにうつるヒト好性菌が寄生したときです。
髪の毛や爪、角質などに含まれるケラチン(タンパク質)を栄養源とする白癬菌ですが、水虫は白癬菌が付着しただけではなりません。
趾間型・小水疱型・角化型など。水虫は白癬菌が洗い流されずに残った菌が角質から入り込み、なおかつ繁殖しやすい環境にあった場合に繁殖します。
- 帰宅後は足の指先まで丁寧に毎日洗う習慣をつける。
- 靴は毎日違うものに履き替えて白癬菌を繁殖させないように乾燥させる。
- バスマット・スリッパなどは共有せずこまめに交換し洗濯する。
- 玄間マット・ラグマットは掃除機で汚れを吸いとったあと日干しする。
- 温泉やサウナ、スポーツジムなどを利用した後は必ず足を洗浄する。
水虫のリスクを減らすには感染源になりそうな場所を意識する
人間の皮膚に寄生した白癬菌は、水虫が悪化する初夏から秋以外の時期でも、角質層の奥深くでじっと息を潜め生き続けています。
白癬菌は新陳代謝で剥がれ落ちた垢からでも感染します。家族の誰かが水虫の治療を放置しているだけでもリスクが増えます。
お風呂場の足ふきマットやカーペット。スリッパなど白癬菌が潜んでいそうな場所の掃除をまめにしたり、直射日光に当てて白癬菌の好む湿気を減らす工夫をしましょう。
白癬菌はどこにでもいる菌です。プールやフィットネスクラブなどに限らず不特定多数が利用する施設利用後は、タイムリミットを24時間と意識して帰宅後はすぐに洗い流してください。
通気性のよい靴選びと靴のローテーション
革靴やハイヒールなど。湿気がたまりやすく密閉性の高い場所は白癬菌にとっても居心地の良い繁殖場所です。
一日履いた靴は靴用の除湿剤などを利用し乾燥させて、何足かをローテーションで回すようにしてください。
靴下も湿気がこもりやすいナイロン性のものは避けて、木綿・麻など汗を吸いやすい吸湿性の高いものを選びましょう。
長時間通気性の低い靴と湿気がこもりやすい化学繊維の靴下を履いていると足が蒸れやすく、水虫になりやすくなります。