ケナログの製造中止は採算割れによる製薬メーカーの資本投入先の見直しによるものです。配合されている成分そのものに問題があったわけではありません。
ケナログAの代替市販薬をお探しの方は、ケナログと同じトリアムシノロンアセトニド(ステロイド)を配合した市販薬をお買い求めください。
この記事ではネット通販でも購入可能なケナログAの代替薬をご紹介します。
ケナログAの代替薬
- アフタガード・口内炎軟膏大正クイックケア・トラフル軟膏PROクイックなど(塗り薬)
- アフタッチA・トラフルダイレクト・口内炎パッチ大正クイックケアなど(貼り薬)
ケナログAと同じ成分を配合した口内炎の塗り薬
- ステロイドは口内炎の炎症の原因となる「炎症性物質PGE2(プロスタグランジン)」が産生されるのを抑えることにより、高い鎮痛効果を発揮します
ケナログと同じステロイドを配合した市販薬には、
アフタガード(佐藤製薬)口内炎軟膏大正クイックケア(大正製薬)トラフル軟膏PROクイック(第一三共ヘルスケア)オルテクサー口腔用軟膏(福地製薬)などが販売されています。
ご紹介した口内炎の塗り薬は、甘味料など添加物の違いはありますが、有効成分のトリアムシノロンアセトニドの濃度はどれも1%で効き目は変わりません。
福地製薬さんは聞きなれない会社ですが、大手ドラッグストアのプライベートブランドなど。医薬品の受託生産にも実績のある製薬メーカーです。
口内炎軟膏大正クイックケアと口内炎軟膏大正Aの違いはステロイド
- ステロイドと非ステロイド口腔軟膏の違いは炎症を抑える効果の強さが違います
ケナログAの代替薬をご紹介すると大抵の方は口内炎軟膏大正クイックケア(大正製薬)を選ばれるのですが、大正クイックケアには似たパッケージの口内炎軟膏大正Aが販売されています。
黄色のパッケージの口内炎軟膏大正クイックケアはケナログAと同ステロイドを配合した塗り薬ですが、白色の口内炎軟膏大正Aは非ステロイドの塗り薬になります。
ステロイドの塗り薬は痛みの緩和によく効きます。飲食物がしみたり疼きがが強い口内炎や舌炎には、トリアムシノロンアセトニド(ステロイド)が配合された口腔軟膏を選んでください。
どうしてもステロイドを避けたい方は、非ステロイドの新デスパコーワ(興和)・トラフル軟膏(第一三共ヘルスケア)・サトウ口内軟膏(佐藤製薬)などが塗り薬のなかで売れ筋の医薬品になります。
ケナログAと同じ成分を配合した口内炎の貼り薬
- 口内炎の塗り薬がすぐとれてしまう方には貼るタイプの口内炎治療薬があります
貼るタイプの治療薬は、有効成分が患部に密着して炎症を鎮めてくれます。貼り薬は軟膏と違って口のなかでも剥がれにくい付着力を持ち、外部刺激から患部をしっかり保護します。
ケナログと同じステロイド成分「トリアムシノロンアセトニド」を配合したパッチタイプの口内炎治療薬には、アフタッチA・口内炎パッチ大正クイックケア・トラフルダイレクトがあります。
一例としてトラフルダイレクトは、薄さわずか約0.17mmのフィルムのなかに配合された有効成分が約30分~1時間位で溶けて痛い口内炎に効果を発揮します。
トラフルダイレクトは飲み込んでも成分的に害のない無味・無臭のフィルムを採用しています。軟膏を塗ったあとの口腔内の異物感が気になる方におすすめです。
トリアムシノロンアセトニド配合の塗り薬と貼り薬の注意点
- ステロイドも塗り薬や貼り薬は5日間使用しても症状の改善がみられない場合は使用を中止してください
トリアムシノロンアセトニドを含むステロイド剤は、化膿している部位や他の感染症がある部位で使うと症状が悪化する副作用があります。
ステロイド剤は長期間の使用や広範囲に使用することは副作用のリスクを高めます。一週間以上の長期連用は行わないでください(口腔軟膏・貼布剤に関係なく使用できません)
数日間使用しても症状の改善がみられない人や、医薬品の使用で症状が悪化した場合は市販薬の使用を中断のうえ、医療機関を受診することが望ましいです。
ご参考になれば幸いです