口内炎・口唇ヘルペスのおくすり

何度も繰り返す痛い口内炎を体質改善から治す漢方薬

2017-11-24

季節の変わり目は何かと忙しく、疲労やストレスから胃腸に負担のかかる時期です。

特に社会⼈にとっては、四半期ごとに仕事が立て込むピークと重なりますので、気がついたら口内炎が出来ていたという経験がありませんか。

口内炎と胃腸の働きは密接に関係していて、疲労やストレス、栄養の偏りで胃腸の働きが弱ると、そのサインとして⼝の中や⼝の周りなどに口内炎ができやすくなります。

口内炎の原因は、⼝腔内の不衛⽣だったり、⻭並びなどの問題、皮膚のビタミンと呼ばれるビタミンB2・B6などの栄養不⾜、睡眠不足による疲労やストレスなどさまざまです。

この記事では口内炎ができやすい方に、体質から治す漢方薬についてご紹介します。

口内炎を体質から治す半夏瀉⼼湯

口内炎は、治るまで食事はもちろん歯みがきなど口にものを入れるのが億劫になります。

口内炎を治すには、偏った⾷習慣の見直しやストレス解消のための時間を確保する・早めの睡眠を意識するなど生活習慣の見直しが大切ですが、

繁忙期には積み重なった生活リズムの改善に意識を割いている余力もないので、繰り返し口内炎に悩まされます。

ケナログなどの塗り薬が対処療法なのに対して、半夏瀉⼼湯は口内炎を体質から治していく医薬品です。

風邪ではないけれど、なんとなく「のどにつまった感じ」が続いていて、何度も口内炎ができるようならるようなら半夏瀉⼼湯(はんげしゃしんとう)を検討してみてください。

半夏瀉⼼湯には胃腸の動きを良くする働きのある⽣薬(天然由来の成分)が含まれていて、口内炎を体質から改善してくれます。

半夏瀉⼼湯が効くしくみ

蓄積した疲労やストレスは、「気」のめぐりの邪魔をして、のどの奥に何かつまった感じがしたり、みぞおちのあたりがつかえて違和感を感じたりするようになります。

半夏瀉⼼湯(はんげしゃしんとう)は東洋医学でいうところの心下痞硬(しんかひこう・みぞおちのあたりがつかえて不快感を感じる状態)を治してくれます。

半夏瀉⼼湯には、吐き気や膨満感を緩和する働きのある半夏(はんげ)や乾姜(かんきょう)、胃のつかえを鎮める⻩芩(おうごん)や⻩連(おうれん)、諸薬のバランスを調和する⼈参、⽢草、⼤棗などの生薬が配合されていて、

口腔内の⼆次感染を防ぐために細菌増殖を抑制したり、⼝内炎の治りを早めるための粘膜修復作⽤、⼝内炎の痛みの元となるPGE2(プロスタグランジン) の産⽣を抑制する鎮痛・抗炎症作⽤を持っています。

半夏瀉⼼湯(はんげしゃしんとう)は胃腸の働きを良くすることによって、口内炎を含む胃腸が原因で⽣じる不快な諸症状を緩和してくれます。

半夏瀉⼼湯が向いている方

半夏厚朴湯(はんげしゃしんとう)は体質的に胃腸が弱く、のどに何かつまった感じがする⽅で、運動不足が気になるストレスをためがちな⽅に向いています。

具体的には、体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のある方で、

急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症に悩まれている方に効果があります。

特に口内炎の痛みがひどい場合には、1分程度口に含んでから服用すれば疼きがやわらぎます。

半夏厚朴湯は4才以上ののお子さんから服用できますので、食前また食間にお水か白湯にて服用してください。

半夏瀉⼼湯の注意点

漢方薬は効き目がマイルドで副作用がないと勘違いされている方もいらっしゃいますが、漢方薬にも副作用を起こす可能性があります。

漢方薬でも、まれに重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。

皮膚の発疹・発赤、かゆみ、間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害など症状が現れた場合、市販薬の服用を中止し、すみやかに医療機関に相談してください。

下記の条件に該当する方は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

(1)医師の治療を継続的に受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
(4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(5)むくみのある人。
(6)高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人。

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