育毛・発毛のおくすり

産後の抜け毛はあわてて育毛剤を使わなくても生えてくるので大丈夫です

2020-09-04

産後の抜け毛はホルモンバランスの変化による一時的なものです。

「産後の抜け毛」で検索すると高価な育毛剤を使った口コミが出てきますが、産後の抜け毛には育毛剤を使わなくても大丈夫です。

産後の抜け毛は薄毛の人と違って、髪の毛の生える力がなくなった訳ではありません。出産から1年もたてば元の毛量に戻っていますので気にしすぎないでください。

産後の抜け毛は出産から2〜3か月後がピークで半年ほどで落ちつきます。抜け毛はヘアサイクルが元の状態に戻ると育毛剤なしでも改善されます。

薄毛の心配から育毛剤をお求めに来られるお母さんも多いですが、産後の抜け毛には育毛剤は必要ありません。

産後の抜け毛は育毛剤を使わなくても自然に生え変わる理由

  • 赤ちゃんを産んだあとに抜け毛が増えるのは女性ホルモンの分泌量の低下が原因です
髪は気づかないだけで普段から1日約80~100本程度(毛量の0.1%)くらいは抜け落ちています。

妊娠中は普段と比べて女性ホルモンの分泌量が10〜100倍にまで増えますので、毛髪の成長期がいつもより長くなります。

出産を終えると女性ホルモンの分泌量が元に戻るので、本来はだいぶ前に抜け毛になるはずだった休止期の髪が抜けていきます。

排水口にどっさり抜けた抜け毛に驚かれる方も多いですが、髪の毛が抜け落ちた毛根の下では、新しい髪が生える準備をしています。

産後の抜け毛は、時間が経つと同じ場所からまた新しい髪が出てくるので心配いりません。

寿命を迎えた髪の毛が抜け落ちて新しい髪に生え変わるヘアサイクル

  • 髪は数年単位で①成長期②退行期③退行期のヘアサイクルで常に生え変わっています
妊娠中は、女性ホルモンのおかげで約2〜6年で抜ける成長期の髪の毛の寿命が伸びて普段より抜け毛が少なくなります。

ただし出産後は、エストロゲンやプロゲステロンの分泌がもとの量に戻るので、それまで抜けずに成長を維持していた髪が退行期や休止期に移ります。

退行期や休止期の髪の毛は、本来ならもっと前に寿命で抜けているはずだった髪の毛です。妊娠中に女性ホルモンのおかげで抜ける毛が少なかった分だけ、出産後は抜け毛が増えます。

ヘアサイクルは、①毛根が細胞分裂によって成長する成長期(約2〜6年)が終わると、

②髪の毛の成長が止まる退行期(約3週間)から、③髪の毛が抜け落ちて、次の髪が生える準備をしている休止期(約3〜4ヶ月)に変わります。

産後の抜け毛は一時的なものです。薄毛が心配な方は、あわてて育毛剤を買う前に産婦人科の先生や先輩お母さんの経験談を聞いてみてください。

-育毛・発毛のおくすり