花粉症に有効な眠気の副作用が軽減された鼻炎薬のなかでも、服用後に車の運転をしても問題ない内服薬は、アレグラFXの成分(フェキソフェナジン)とクラリチンEXの成分(ロラタジン)だけです。
アレジオン20、コンタック鼻炎Z、タリオンARなどの成分も、従来の鼻炎薬よりは眠気の副作用が軽減されていますが、
お薬の使用による一時的な集中力の低下(インペアード・パフォーマンス)を招く副作用があります。
車の運転が必要不可欠な方は、アレグラFXやクラリチンEXを服用するか、眠気の生じないステロイドの点鼻薬や漢方の小青竜湯を選ばれると花粉症の時期のQOL(生活の質)の向上が見込めます。
この記事では、花粉症に有益な眠気の副作用が軽減されたアレグラFX、クラリチンEX、小青竜湯、フルナーゼ点鼻薬についてご紹介します。
眠気が軽減された鼻炎薬の違い
- アレグラFX・クラリチンEX→眠気の副作用ゼロ・車の運転可能
- アレジオン・コンタック鼻炎Z・タリオンAR→眠気の副作用は軽減。運転禁止
花粉症に有効な眠気の副作用がゼロの医薬品
- インペアード・パフォーマンスは眠気と違って自覚しにくく、お薬の影響で運転中の危険回避など、とっさの判断力が鈍ります。
ベポタスチンベシル酸塩・セチリジン・エピナスチン・メキタジンなどの第2世代抗ヒスタミン薬は、フェキソフェナジン塩酸塩やロラタジンと比べると症状を抑える効果が高いですが、眠気の副作用はゼロではありません。
第1世代の抗ヒスタミン薬は、効き目が強いですが眠気の出やすい成分です。反対に第2世代の抗ヒスタミン成分は、効き⽬は穏やかな反面眠くなりにくい利点があります。
現在の花粉症対策は悪化させないことが主流になりつつあり、第2世代の抗ヒスタミン薬は花粉症が重くなる前から服⽤で症状を悪化させない予防効果に優れる医薬品です。
また、鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版では、花粉症の症状がひどい方には第2世代の抗ヒスタミン薬+ステロイド配合の点鼻薬の併用も推奨されています。
メモ
- 眠気の副作用がない→フェキソフェナジン・ロラタジン
- 眠気の副作用は軽減→ベポタスチンベシル酸塩・エピナスチン・セチリジン・メキタジンなど
- 眠気の副作用が出やすい→ケトチフェン・第1世代抗ヒスタミン成分
花粉症で車の運転が必須な方はアレグラFXとクラリチンEX
- フェキソフェナジン塩酸塩とロラタジンは、眠気や集中力低下の原因となる抗ヒスタミン剤が脳に入りにくい構造になっています。
花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のおくすりのなかで、アレグラFXの成分「フェキソフェナジン塩酸塩」とクラリチンEXの成分「ロラタジン」は「眠気がゼロ」の鼻炎薬です。
フェキソフェナジン塩酸塩とロラタジンは、症状を抑える効果が劇的に違うといったことはありません。ただし、「悪化してしまった花粉症の症状を止める効果は弱めです。
フェキソフェナジン塩酸塩は朝夕1日2回。ロラタジンは1日1回服用することでアレルギー性鼻炎の症状を抑えてくれます。
フェキソフェナジン塩酸塩が空腹時でも服用できるのに対して、ロラタジンは食後の服用が原則で毎回同じ時間帯に服用する必要があります。
花粉症でポタポタと水っぽい鼻水が垂れる方には小青竜湯が有効
- 小青竜湯は眠気の原因となる抗ヒスタミン薬を配合していない漢方薬で花粉が原因で止まらない水っぱなに効果的です。
現代人は食事の欧米化で高カロリー食が多くなり、身体にとって余分なものを溜め込みやすい水毒体質の方が多いです。
例えば、冷たいものや水分、甘いもの、加工食品を好まれる方は水毒体質になりやすく、同時に花粉症に悩まれている方も多く見受けられます。
小青竜湯はアレルギー性鼻炎に対しても有効性が示されている漢方薬で、身体を温める生薬が水分を発散させて、水分代謝を整えてくれます。
ただし、小青竜湯は胃腸が弱い方が長期間使うと胃が痛くなったりしますので、花粉の飛散前から予防する目的では使用しないでください。
ステロイド配合で眠くならず花粉症の鼻水を止める効果が高いフルナーゼ点鼻薬
- フルナーゼ点鼻薬は医療用のフルナーゼを市販薬化した点鼻薬で、眠くなる成分を配合していないので眠気の副作用がありません。
フルナーゼ点鼻薬の利点は、アレグラFXやクラリチンEXなどの第二世代の眠気の副作用が軽減されたアレルギー性鼻炎薬と併用可能なことです。
点鼻薬のなかには鼻炎薬と併用することで眠気が強く出るものがありますが、フルナーゼ点鼻薬はアレグラFXやクラリチンEXと併用しても眠気が強く出ることはありません。
フルナーゼ点鼻薬単体でも、くしゃみ、鼻詰まり、鼻汁過多を緩和する効果は高いですが、アレグラFXやクラリチンEXなどの鼻炎内服薬と併用することで花粉症の症状の悪化を穏やかにできます。
車の運転をしない方でも、毎年花粉症の症状が重いと感じる方は鼻炎薬と点鼻薬の併用を検討してみてください。
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