アレグラなどの有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は、花粉症でつらい鼻づまり、鼻水、くしゃみの緩和がメインのお薬です。「症状が重くなる前から服⽤」で、症状の進行を抑える予防効果に優れます。
ただし、眠気が軽減された「第2世代」の抗ヒスタミン成分のなかでは、「既に悪化してしまった症状」を抑える効果は比較的弱めですので、症状が軽めの方に向いています。
この記事では、「アレグラFX」や、アレグラと同成分の「ノスポール鼻炎錠FX」を試してみたけど効果に不満を感じている方に向けて、どういった花粉症の市販薬を選べばよいかをご紹介します。
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アレグラFXやノスポール鼻炎錠FXが効かないと感じる理由
- フェキソフェナジン塩酸塩は、比較的即効性のある成分ですが、お薬の飲み忘れは医薬品本来の効果が十分に発揮されない場合があります。
去年は効いたのに今年は効かなくなったと感じる理由としては、
「①去年に比べ、症状を感じてから薬の服用を開始するまで時間が空いた」「②去年より花粉に対するアレルギー症状が重くなった」などの理由が考えられます。
例えば、去年は花粉症の自覚症状が出てすぐに服用を開始したのに対して、今年は症状が悪化してから飲み始めた場合などです。
フェキソフェナジン塩酸塩は、症状の進行を抑える予防効果に優れますが、症状が悪化した後からの服用だと効果が実感しにくくなります。
また、効かないとおっしゃられる方になかには、「稀に朝夕どちらかの服用を飲み忘れる」など。決められた用法用量を守っていない方も見受けられます。
アレグラFXとノスポール鼻炎錠FXなどジェネリック医薬品の効き目の違いについて
- アレグラFXをはじめとするフェキソフェナジン塩酸塩配合の市販薬は、医療用の60mg錠と同じ成分を配合しています
アレグラFXと同じフェキソフェナジン塩酸塩を配合した鼻炎薬には、アレルビ・コーミイFXソフト・ジキナ鼻炎錠FX・スパートアレギー・ノスポール鼻炎錠FX。
フェキソフェナジン錠エース・フェキソフェナジン錠「ST」フェキソフェナジン錠α・アレジークHIなど。先方の企画提案に沿って独自開発されたジェネリック医薬品(プライベートブランド)が販売されています。
プライベートブランドは、広告費などの諸経費が少ない分だけ品質の向上に力を入れていて。ノスポール鼻炎錠FXも長年大手ドラッグストアのPB商品の受託製造に実績のある製薬会社さんが製造しています。
ノスポール鼻炎薬の違いについては→「関連記事新ノスポール鼻炎カプセルとノスポール鼻炎錠FXの違いについて(タップorクリックで関連記事に移動)」
花粉症が特にひどい方のための鼻炎内服薬
- すでに花粉症の症状が悪化してしまった場合は第1世代抗ヒスタミン成分が配合された鼻炎薬を選んでください
よくアレグラFXが効かなかった場合に、アレジオンやコンタックZなどの鼻炎薬を試される方がいらっしゃいますが、症状が悪化した後では効果に不満を感じてしまいます。
例えば、アレグラFXに比べて、「アレジオン20 」などに配合されたエピナスチン塩酸塩は、「薬の効き目の長さ」と「症状を抑える効果」に優れます。
また、「コンタック鼻炎Z 」や「ストナリニZ」などに配合されたセチリジン塩酸塩は、「くしゃみ」や「鼻水」を止める効果に優れ、症状を抑える抗ヒスタミン作用と症状の進行を抑える抗アレルギー作用及び抗炎症効果を持つ成分です。
第2世代抗ヒスタミン成分は眠気の副作用が軽減されている代わりに、第1世代の抗ヒスタミン成分に比べ花粉症が悪化したあとでは症状を抑える効果がマイルドになります。
プレコール持続性鼻炎カプセルLX(第1世代の抗ヒスタミン成分)
- 第2世代の鼻炎薬が抗ヒスタミン成分ひとつの単剤なのに対して、第1世代の抗ヒスタミン成分の配合された鼻炎薬は複数の成分が組み合わせて作られた合剤(配合剤)になります
プレコール持続性鼻炎カプセルLXは、花粉症でつらい鼻づまり、鼻水、くしゃみだけでなく。なみだ目、のどの痛み、頭が重いなどの症状に効く6つの成分を配合しています。
第1世代の鼻炎薬は眠気や口の渇きといった副作用が出やすいデメリットもありますが、症状を抑える複数の成分が配合されており、より効果を実感しやすくなります。
夜寝る前に鼻腔がヒリヒリして眠れなくなる方など。眠気の副作用より夜中に花粉症を気にせずゆっくり寝たいという場合は、プレコール持続性鼻炎カプセルLXを服用すると症状をガッチリ止めてくれます。
症状をおさえる効き目の強弱 | 眠気の出やすさ |
強い | 出やすい |
ご参考になれば幸いです