
アレグラFXの有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は、花粉症の「症状が重くなる前から服⽤」で、つらい鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの症状の進行を抑える予防効果に優れます。
ただし、眠気が軽減された「第2世代」の抗ヒスタミン成分のなかでは、「既に悪化してしまった症状」を抑える効果は比較的弱めですので、症状が軽めの方に向いています。
また、効かないとおっしゃられる方になかには、「稀に朝夕どちらかの服用を飲み忘れる」など。決められた用法用量を守っていない方も見受けられます。
この記事では、「アレグラFX」や、アレグラと同成分の「ノスポール鼻炎錠FX」を試してみたけど効果に不満を感じている方に向けて、どういった花粉症の市販薬を選べばよいかをご紹介します。
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アレグラFXやノスポール鼻炎錠FXが効かないと感じる理由
- アレグラの有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は比較的即効性のある成分ですが服用開始時よりは数日間飲み続けた後に本来の効果が発揮される成分です。

お買い求めになられてすぐに効果を実感されるお客様もいらっしゃいますが、肌感覚としては3〜4日経ってから症状が緩和されたという方も多いので、まずは1週間継続してください。
また、去年は花粉症に効いたのに今年はアレグラFXやノスポール鼻炎錠FXが効かなくなったと感じる理由としては、
「①去年に比べ、症状を感じてから薬の服用を開始するまで時間が空いた」「②去年より花粉に対するアレルギー症状が重くなった」などの理由が考えられます。
例えば、去年は花粉症の自覚症状が出てすぐに服用を開始したのに対して、今年は症状が悪化してから飲み始めた場合などです。
フェキソフェナジン塩酸塩は、症状の進行を抑える予防効果に優れますが、症状が悪化した後からの服用だと効果が実感しにくくなります。
アレグラFXとノスポール鼻炎錠FXなどジェネリック医薬品の効き目の違いについて
- アレグラFXをはじめとするフェキソフェナジン塩酸塩配合の市販薬は医療用の60mg錠と同じ成分を配合しています。

一例を挙げると、アレグラFXと同成分で価格の安いアレルビは、長年大手ドラッグストアのPB商品の受託製造に実績のあるジェネリック医薬品の製薬会社さんが製造しています。
ドラッグストアで見かけるアレグラFXと同じフェキソフェナジン塩酸塩を配合した鼻炎薬ですと、マツキヨはノスポール鼻炎錠FX。ウエルシアはフェキソフェナジン錠ALG 。
ツルハドラッグならアレキラFX鼻炎錠。サンドラッグはノンビエン。スギ薬局のハリー鼻炎FXなど。市販薬で認められた最大濃度(60mg)を配合した鼻炎薬が販売されています。
先方の企画提案に沿って独自開発されたこれらのジェネリック医薬品は、価格や添加物の差こそあれ症状を抑える効きめの強さはアレグラFXと同等の製品になります。
ドラッグストアで花粉症のお薬をお買い求めになられた方のなかには、店員さんからアレグラFXと同じ効き目の医薬品ですと声をかけられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ノスポール鼻炎薬の違いについては→「関連記事新ノスポール鼻炎カプセルとノスポール鼻炎錠FXの違いについて(タップorクリックで関連記事に移動)」
花粉症が特にひどい方は鼻炎内服薬に点鼻薬や目薬の併用で症状を緩和できます
- よくアレグラのあとにアレジオン・コンタックZ・クラリチンEX・タリオンARなどを試される方がいらっしゃいますが、症状が悪化した後では効果に不満を感じてしまいます。

例えば、アレグラFXと比較して、クラリチンEX(有効成分ロラタジン)やタリオンAR(有効成分ベポタスチンベシル酸塩)の効き目の強さは少し強い程度。
クラリチンEXやタリオンARより花粉症の症状を抑える効果の高い「アレジオン20 」などに配合されたエピナスチン塩酸塩は、薬の効き目の長さと症状を抑える効果に優れています。
また、「コンタック鼻炎Z 」や「ストナリニZ」などに配合されたセチリジン塩酸塩は、「くしゃみ」や「鼻水」を止める効果が高く、花粉症の症状の悪化を抑える効果を持つ成分です。
これらの成分は第1世代の抗ヒスタミン薬に比べると症状を抑える効果が強めではありませんが、眠気の副作用が出にくいアレルギー専用鼻炎薬です。
上記のお薬がある方は点鼻薬や目薬を併用することで、夜寝る時に鼻腔がヒリヒリ痛む、止まらない鼻水・鼻づまり、目のフチがかゆくて痛い、涙目などの症状を緩和できます。
アレグラFXやノスポール鼻炎錠FXと併用できるフルナーゼ点鼻薬
- フルナーゼ点鼻薬は炎症を抑える効果の高いステロイド配合。花粉が原因で荒れた鼻の粘膜に作用して花粉症がひどくなるアレルギー反応を抑える効果に優れます。

アレグラと同じく眠気の副作用を気にぜず使える点鼻薬です。薬剤をシュッとスプレーしても鼻がピリピリしにくく荒れた鼻腔にも優しい使い心地です(鼻水を止める効果は抜群)
花粉が原因で炎症を起こした患部をそのままにしておくと、花粉症を悪化させる6つの炎症物質が増産されて症状が悪化します。
フルナーゼ点鼻薬は花粉症を引き起こしている炎症を修復する効果に優れ、花粉の飛散量が増えて症状が悪化してからの使用でもくしゃみ、鼻水、鼻詰まりの緩和に効果を発揮します。
フルナーゼ点鼻薬に配合されているフルチカゾンプロピオン酸エステルは患部で効果を発揮したあとは効き目を消失するアンテドラッグステロイドなので、安全性の高い成分です。
ただし、フルナーゼ点鼻薬はステロイド配合ですので、1 日最大 4 回花粉症のピークの間だけの使用にとどめ、3ヵ月以上の長期連用は避けてください(15歳未満の方は使用できません)