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【メコバラミン市販薬】ナボリンSの服用が効果的な手のしびれと不向きな手のしびれの違い

2019-11-09

よく整形外科などでメチコバール(メコバラミン)を処方された方から、「メコバラミンが配合された市販のナボリンSは手のしびれにも効きますか」とご相談を受けることがあります。

メコバラミンは原因となる末梢神経のダメージを修復する作⽤を持っていますので、脳や背⾻の病気が原因でなければナボリンSでも手のしびれは楽になります。

例えば、「肩から指先にかけてピリピリ・ジンジンする」「手のしびれや物をつかむときに感覚がにぶった感じがする違和感」など。

末梢神経のダメージが原因で起こっている手のしびれ(不快感)でしたら、ナボリンSの服用で改善が期待できます。

この記事ではナボリンSの購入をご検討の方に向けて、市販薬が向いている手のしびれとそうでない場合の違いをご紹介します。

ナボリンSの効能効果

筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労

医療用のメコバラミンはメコバラミン(活性型ビタミンB12)1種類の単剤。ナボリンSはメコバラミンの働きを助ける有効成分が複数配合された合剤(配合剤)です。

ナボリンSは、複数の成分を組み合わせることによって、筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労の緩和に高い効果が期待できます。

有効成分(成人1日量3錠中) メチコバール ナボリンS
メコバラミン(活性型ビタミンB12) 1,500μg 1,500μg
フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体) 配合なし 109.16mg
酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) 配合なし 100mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 配合なし 100mg
葉酸 配合なし 5mg
  • メコバラミン(活性型ビタミンB12)は、手のしびれの原因となる末梢神経のダメージを修復するのに不可欠なビタミンです。
  • フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)は、筋肉疲労を回復させて末梢神経を圧迫している筋肉のコリを解消してくれます。
  • 酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)は血のめぐり(血行)を良くし、疲労物質の代謝・分解を助ける成分です。
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、神経系の働きを正常に維持するビタミンで、不快な症状の緩和を助けます。
  • 葉酸はメコバラミン(活性型ビタミンB12)の働きを助ける成分で、メコバラミンと同時に摂取することで相乗効果を高めます。

ナボリンSの効果が期待できない手のしびれについて

ナボリンSの服用で効果が期待できる手のしびれは、筋⾁のコリおよび末梢神経障害が原因の手のしびれだけです。

持病や外傷など。継続的に医療機関で治療を必要とする疾患(合併症含む)が疑われる手のしびれは市販薬では対応できません。

  • 脳梗塞・脳出⾎・脳腫瘍など脳にダメージを受けたことによる後遺症が原因の手のしびれ
  • 脊椎や脊髄が損傷したり、なんらかの原因で脊髄が圧迫されたことによる手のしびれ
  • 糖尿病による⾼⾎糖状態が継続することによって起こる手のしびれ
  • 関節リウマチが原因の手のしびれ
  • 医療機関で処方されている医療用医薬品の副作用による手のしびれなど

ナボリンSが効果を発揮する手のしびれについて

⾻で守られている脳や脊髄と違って末梢神経はダメージを受けやすく、手足の感覚をつかさどる末梢神経がダメージを受けると手のしびれにもつながります。

10代20代の若い頃なら末梢神経のダメージの修復に働くメコバラミンが多く蓄えられていますが、メコバラミンは加齢とともに身体のなかに蓄えられる量が減少していきます。

末梢神経は、たんぱく質とリン脂質から構成されています。「メコバラミンと葉酸」を摂ることによってたんぱく質とリン脂質の合成が促され、末梢神経のダメージの回復を助ける効果があります。

ナボリンSは、痛み止めのような朝飲んで夕方には手のしびれを忘れているような即効性はありませんが、末梢神経のダメージを修復することでしびれの原因を治していきます。

ナボリンSは、手が麻痺している感じまではいかないけれど、手のしびれの違和感が気になる方におすすめの医薬品です。

メコバラミン(活性型ビタミンB12)は、シアノコバラミンなど他のビタミンB12と比べて身体に早く吸収されやすい特徴があります。

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