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【肩・首すじのこり、腰痛、五十肩など】アクテージSN錠とアリナミンEXゴールドの違い

2019-11-19

肩・首すじのこり、腰痛、五十肩などに効くビタミン剤をお探しの方で、同じ製薬会社から販売されているアクテージSN錠とアリナミンEXゴールドを見て、成分と効能効果が全く同じなので何が違うんだろうと疑問に思ったことはありませんか。

アリナミンEXゴールドが販売される以前は、アリナミンシリーズを含めタケダのビタミン剤のなかでアクテージSN錠が唯一メコバラミンの配合されたビタミン剤でした。

もしアクテージSN錠とアリナミンEXゴールド(現アリナミンメディカルゴールド)を比較検討されている場合。成分と効能効果に違いはありませんので価格の安い方がお得になります。

この記事では、アクテージSN錠とアリナミンEXゴールドおよびアリナミンメディカルゴールドの違いについてご紹介します。

アリナミンブランドの知名度を活かす形でアクテージSN錠より後に投入されたアリナミンEXゴールド

  • アクテージSN錠は、通常のアリナミンにメコバラミン(活性型ビタミンB12)を加えた上位版のビタミン剤でつらい痛みや症状によく効く医薬品です

アリナミンEXゴールドが販売される以前のドラッグストアでは、お客さんの認知度も高く比較的安価で買えるアリナミンEXプラスαが人気でしたが、

揉んでも温めても治らないひどい肩こりには、メコバラミンを配合したアクテージSN錠やナボリンS(エーザイ)、佐藤製薬のユンケルB12が推奨されていました。

例えば、同じ製薬メーカーでもアリナミンAは疲労回復。アリナミンAに血行をよくするビタミンEを追加したEXプラスαは肩こりも解消したい人向け。

揉んでも温めても治らない頑固な肩こりには、アリナミンEXプラスαより1錠あたりの単価は高いですが、メコバラミン配合のアクテージSN錠をおすすめするといった形で使い分けられていました。

ただし、アクテージSN錠は競合商品のナボリンSに価格で負けていましたので、通常の肩こりにはアリナミンEXプラスα。頑固な肩こりにはナボリンSに分がありました。

こういった販売店の実情も加味してか、アリナミンシリーズの知名度を活かす形であとから販売されたのがアクテージSN錠と同成分のアリナミンEXゴールドになります。

アリナミンEXゴールドからアリナミンメディカルゴールドにリニューアル

アリナミン製薬(旧武田コンシューマーヘルスケア)は2022年5月9日。

アリナミンシリーズで唯一メコバラミンを配合した「アリナミンEXゴールド」のパッケージをリニューアルし「アリナミンメディカルゴールド」という形で再発売しました(成分変更なし)

アリナミンといえば赤色のブランドイメージがありますが、メコバラミン配合のアリナミンEXゴールドもそのほかのアリナミンも似たようなデザインだったため、

店頭ではアリナミンシリーズで唯一活性型ビタミンB12を配合したメコバラミン製剤であることを顧客に説明してもその特色が理解されにくい場面もみられました。

アリナミンメディカルゴールドはアリナミンEXゴールド青色の外箱が強調されるデザインにすることで末梢神経のダメージを修復するメディカル色をだし、他のアリナミンシリーズとの差別化を図っています。

製品名 シアノコバラミン
メコバラミン
アリナミンA  
アリナミン50  
アリナミンEXプラスα  
旧アリナミンEXゴールド  
アリナミンメディカルゴールド  
アクテージSN錠  

シアノコバラミンメコバラミンの違い

  • アリナミンメディカルゴールドやアリナミンEXゴールドに配合されているメコバラミンは、シアノコバラミンに比べて吸収がよく、ひどい肩こりの原因となる末梢神経のダメージの修復を補助する成分です

市販のビタミン剤には、「非活性型ビタミンB12(シアノコバラミン)」と「活性型ビタミンB12(メコバラミン)」の2種類が採用されています。

シアノコバラミンは肝臓などで吸収しやすい形に作り変えられてから吸収されるのに対して、活性型のメコバラミンはそのままでも吸収しやすい形になっています。

メコバラミンは、たんぱく質とリン脂質の合成を助ける役割を持っていて、たんぱく質とリン脂質からできた末梢神経の回復を補助する効果があります。

ただし、アリナミンメディカルゴールドやアリナミンEXゴールドには痛み止めのような朝飲んでその日の夕方には痛みを忘れている即効性はありません。

メコバラミンは一定期間継続することで末梢神経のダメージをケアし効果を実感するものです。

首筋周りのハリや痛みを今すぐ何とかしたい方は、「フェイタスZαジクサス(久光製薬)」のような痛みによく効くシップ薬と併用することをおすすめします。

シップ薬が痛みを軽減している間に、アクテージSN錠やアリナミンEXゴールドがコリや痛みの原因となる抹消神経のダメージを徐々に修復してくれます。
アクテージSN錠 アリナミンEXゴールド
アリナミンメディカルゴールド
次の諸症状の緩和:筋肉痛・関節痛(肩・首すじのこり、腰痛、五十肩など)、手足のしびれ、神経痛、眼精疲労 次の諸症状の緩和:眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩・首すじのこり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ
服用回数:〔1 回 量 〕 1錠
〔1日服用回数〕 3回
服用回数:〔1 回 量 〕 1錠
〔1日服用回数〕 3回
対象年齢:15歳以上 対象年齢:15歳以上

参考アクテージSN錠とアリナミンEXゴールドの成分比較

アクテージSN錠
3錠(1日服用量)中
アリナミンEXゴールド
アリナミンメディカルゴールド
3錠(1日服用量)中
  • フルスルチアミンとして 100mg
    (フルスルチアミン塩酸塩 109.16mg)
  • ピリドキサールリン酸エステル水和物 60mg
  • メコバラミン 1,500μg
  • d-α-トコフェロールコハク酸エステル 100mg
  • ガンマ-オリザノール 10mg
  • 葉酸 1mg
  • フルスルチアミンとして 100mg
    (フルスルチアミン塩酸塩 109.16mg)
  • ピリドキサールリン酸エステル水和物 60mg
  • メコバラミン 1,500μg
  • d-α-トコフェロールコハク酸エステル 100mg
  • ガンマ-オリザノール 10mg
  • 葉酸 1mg

有効成分のはたらき

  1. メコバラミン(活性型ビタミンB12)が葉酸と協力して、不快な症状の原因となる末梢神経の修復を補助してくれます。
  2. ピリドキサールリン酸エステル水和物(活性型ビタミンB6)が痛んだ神経系の働きを正常に維持するようはたらきかけます。
  3. フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)が、疲労物質の代謝・分解を助けて筋肉疲労をやわらげてくれます。
  4. 酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)が患部の血行を良くし、ガンマ-オリザノールがコリや痛みをやわらげてくれます。

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