肩こり・腰痛・関節痛のくすり

ナボリンSと同成分の「ヘルビタS」や「ロスミンS」の違い

2018-04-14

肩こりや腰痛など「節々の痛み」、手足が「ジンジンしびれるような不快感」、文字を見るのもつらい「目の奥の眼精疲労」などに効くおくすりを探していて、

ナボリンSにたどり着いた方は、同成分の「ヘルビタS」や「ロスミンS」を見ながら「結局この製品って何が違うの」って疑問に思うことがありますよね。

実際にドラッグストアなどで商品を手に取られた方のなかには、パッケージに印字された当てはまる症状を見て「こちらが効きそう」「コスパ的にはヘルビタSやロスミンSの方が安い」など悩まれた方も多いのではないでしょうか。

この記事ではナボリンSと同成分の「ヘルビタS」や「ロスミンS」の疑問についてご紹介します。

ナボリンSと同じ効能効果の「ヘルビタS」や「ロスミンS」

米田薬品が製造販売する「ヘルビタS・ロスミンS」は、ナボリンSと同じ有効成分を同量配合した製品で、効能効果も同じビタミンB12医薬品になります。

効能効果

ナボリンS
(エーザイ)
ヘルビタS
ロスミンS
筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労 ※「ただし、これらの症状について、1ヵ月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること。 次の諸症状の緩和:神経痛、筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、眼精疲労 ※「ただし、これらの症状について、1ヵ月ほど使用しても改善が見られない場合は、医師又は薬剤師に相談してください。」

有効成分のはたらき

  • メコバラミン(活性型ビタミンB12)は、不快な症状の原因となる末梢神経のダメージを修復する吸収されやすい(活性型)ビタミンです。
  • フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)は、エネルギーを作り出すために重要な成分でアリナミンなど一般的なビタミンに配合されています。
  • 酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)は血のめぐり(血行)を良くし、疲労物質の代謝・分解を助ける成分です。
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、神経系の働きを正常に維持するビタミンで、不快な症状の緩和を助けます。
  • 葉酸(ビタミンM)はメコバラミン(活性型ビタミンB12)の働きを助ける成分で、メコバラミンと同時に摂取することで相乗効果があります。

ナボリンSと「ヘルビタS・ロスミンS」の価格差について

ナボリンSの製造販売元であるエーザイ株式会社は、医療用の「メチコバール」も開発していて、医療用・OTC薬両面に実績のある製薬会社さんです。

一方「ヘルビタS・ロスミンS」の製造販売元の米田薬品株式会社さんは、医薬品と健康食品の研究開発、製造販売を請け負う製薬会社さんで、「ドラッグストアのプライベートブランド」も手がけていらっしゃいます。

プライベートブランドは、CMなど広告費をかけない分だけ、大手メーカーのナショナルブランドより安価で製品を販売することができます。

用語解説プライベートブランド

先方の企画提案に沿って独自開発された製品のことを指します。コンビニやスーパーさんの例ですと、「セブンプレミアム(セブンイレブン)」「トップバリュ(イオン)」が代表的なプライベートブランド商品になります。

ナボリンSとの比較で言うと、「ナボリンS」がナショナルブランド、「ヘルビタS・ロスミンS」がプライベートブランドの医薬品です。

厳密には意味合いが異なりますが、「ヘルビタS・ロスミンS」は「ナボリンS」のジェネリック医薬品と思っていただければイメージしやすいかと思います。

参考リンク【Amazon】

ナボリンSと「ヘルビタS・ロスミンS」の効き目の違いは?

ナボリンSも、同成分の「ヘルビタS・ロスミンS」も、同じ効能効を認められた医薬品ですので、「定められた用法用量」に従って服用すれば効果を実感できます。

ただし、同じ成分でも有効成分の精製精度は異なりますので全く同じとはいえません(厳密には一部添加物も異なります)

販売先のドラッグストアさんの評判や、医療用メコバラミンの臨床実績など外部に出ているデータの豊富さではナボリンSに一日の長があります。

ナボリンSについては「関連記事同じ肩こり。タケダのアクテージSN錠とエーザイのナボリンSを比較」もあわせてご覧ください。

ナボリンSと「ヘルビタS・ロスミンS」の副作用

ナボリンSや、同成分の「ヘルビタS・ヘルビタS」の有効成分は水溶性ビタミンを中心に構成されています。水溶性ビタミンは必要量以上は尿として排出されますので過剰症の心配はありません。

また、身体に蓄積するビタミンE(脂溶性ビタミン)も、長期間ほかのビタミン剤やサプリメントの併用など度を超えた過剰摂取をしない限りは心配する必要はありません。

ナボリンSや、同成分の「ヘルビタS・ロスミンS」は用法用量を守ってご使用ください。

 

 

ご参考になれば幸いです

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