花粉症のおくすり

【簡易版】メキタジンの成分の特徴とメキタジンを含む市販薬

2018-04-12

メキタジンは第2世代抗ヒスタミン成分に分類され、第1世代抗ヒスタミン成分と比べて眠気が軽減されています。

メキタジンは、急性またはアレルギー性鼻炎による諸症状(くしゃみ,鼻水,鼻づまり,なみだ目,頭が重い)の緩和を目的に配合されています。

メキタジンを配合した鼻炎内服薬には、アルガードクイックチュアブル・ストナリニ・ガード、ロートアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ。

かぜ薬では、セピーIPかぜゴールド錠や、ピロットA錠、リリース総合感冒薬が販売されています。

メキタジンは眠気の副作用が少ないため、かぜ薬や鼻炎薬の眠気を避けたい方に対してご提案することがあります。

メキタジンの成分の特徴

メキタジンは、第1世代抗ヒスタミン成分と比べて抗コリン作用が弱く眠気が出にくい抗ヒスタミン成分です。

眠気が軽減された第2世代抗ヒスタミン成分の中で比較すると、眠気の出やすさと症状を抑える効き目はアゼラスチン塩酸塩と同程度です。

成分の持続時間は若干短く、市販薬では1日3回の服用になります。メキタジンの市販薬のメリットは他の成分と合わせて配合できるのが特徴です。

メキタジン以外の第2世代抗ヒスタミン成分は、現時点では抗ヒスタミン成分1種類のみの単剤として販売されています。

メキタジンに対する使用制限について

抗ヒスタミン成分の重複による過剰摂取は、思わぬ副作用のリスクを高めてしまいます。

他の鼻炎用内服薬を含め、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避けてください。

また、妊婦さんや授乳中の方にはご使用いただけません。使用が制限されている理由としては、妊婦さんの場合は「抗ヒスタミン成分が胎児に影響」することがあります。

授乳中の場合は、「抗ヒスタミン成分が母乳に成分が混ざって赤ちゃんに影響が出る」可能性があるためです。

継続して医療機関の治療を受けてお薬を処方されている方の服用

基礎疾患があり、継続して医療機関の治療を受けてお薬を処方されている方についても、メキタジン配合の市販薬は避けてください。

抗ヒスタミン成分は処方薬に影響を与えるものが多いため、市販薬は利用せず、かかりつけ医師の指示を優先してください。

医療用医薬品は症状を安定させたり、その治療の助けになるものです。あなたのかかりつけ医のお医者さんは、患者さんが日々お薬を飲んでいる前提で治療方針を決定しています。

例えば、緑内障のある患者さんの場合。メキタジンを服用すると、抗コリン作用により緑内障を悪化させるおそれがあります。

前立腺肥大など、下部尿路に閉塞性疾患のある患者さんが服用すると、尿が出にくくなる排尿困難や最悪の場合は尿閉等を起こすことがあります。

安易な市販薬の服用は基礎疾患の悪化につながるリスクがあります。基礎疾患がある方は医師またはかかりつけの薬剤師にご相談ください。

 

ご参考になれば幸いです

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