風邪のおくすり

【風邪のひき始めの漢方薬】葛根湯と栄養ドリンクは併用可能です

2018-01-18

風邪をひくと、身体のなかに侵入した原因となる200種類以上いるウイルスを排除するためにビタミンBやビタミンCが大量に消費されます。

栄養ドリンクは効能・効果に発熱性消耗性疾患の記載があるものであれば、かぜ薬との併用は可能です。一例として、リポビタンDには風邪薬と重複する成分が配合されていませんので併用は問題ありません。

発熱や咳・くしゃみ鼻水など風邪の症状が続くと体力の消耗につながります。また、風邪は胃腸の働きの低下による食欲不振によって食べ物から栄養を吸収する力も落ちます。

例えば、ビタミンB1は食事から吸収した糖質をエネルギーに変え、身体の疲れやだるさを軽減するのに役立ちます。また、ビタミンCはウイルスに対する抵抗力を高める働きがあります。

風邪薬と栄養ドリンクを併用しても風邪が早く治るわけではありませんが、風邪を治すために必要な栄養素(たんぱく質・ビタミンB・ビタミンC)などを栄養ドリンクで補給するのは効果的です。

この記事では、葛根湯と併用できる栄養ドリンクのおすすめをご紹介します。

葛根湯とリポビタンノンカフェの併用について

  • 風邪薬と併用するときはカフェインやアルコールの入った栄養ドリンクを避けてください
大正製薬のリポビタンノンカフェは、アルコールとカフェインが無配合で、体力維持に役立つタウリンとビタミンB群などを配合したドリンク剤です。

風邪の症状はウイルスに対する身体の防御反応であって、基本は安静・休養が一番の薬です。風邪のときに覚醒作用のあるカフェインのはいった栄養ドリンクは相性が悪いです。

また、アルコールを分解する酵素とお薬の代謝分解する酵素は同じなので、風邪薬と併用するときはカフェインとアルコールのはいっていない栄養ドリンクを選んでください。

葛根湯とユンケルの併用について

  • 風邪のときに飲むユンケルはジオウ、ニンジン、ショウキョウなど抵抗力を高める生薬を配合したものがおすすめです
葛根湯を選ばれる方は、栄養ドリンクも生薬の配合されたユンケルを選ばれる方が多いです。

ユンケルは病中病後や発熱性消耗性疾患に対する効能効果を持つものも多く、ユンケル黄帝液DCFはカフェインを含まないので、おやすみ前の服用に向いている栄養ドリンクです。

ユンケル黄帝液DCFは、各種ビタミンと動物性の生薬として評価の高いハンピ、シベット、ローヤルゼリー。植物性生薬としては、ニンジン、セイヨウサンザシ、ジオウを配合しています。

葛根湯とミネドリンの併用について

  • ミネドリンはビタミンB群のほかにタンパク質の材料になる20種類のアミノ酸を配合した栄養ドリンクです
ビタミンは栄養素をエネルギーに変換する潤滑油のような働きをしていますが、エネルギーを作り出す材料そのものがなければ上手く働けません。

栄養ドリンクはビタミンB群中心のものが多いですが、ミネドリンはビタミンB群のほかにタンパク質の材料になる20種類のアミノ酸を配合した栄養ドリンクです。

風邪は胃腸の働きの低下によって食べ物から栄養を吸収する力も落ちます。ミネドリンはタンパク質の材料になるアミノ酸を補給することで体力の維持に努めてくれます。

関連記事【30代・40代の栄養補給】私たち親世代の胃腸の吸収力が落ちているときの栄養補給にはミネドリン(タップorクリックで関連記事に移動)

風邪のときに葛根湯と併用できる栄養ドリンクまとめ

  • リポビタンノンカフェ、ユンケル黄帝液DCF、ミネドリンは葛根湯と併用することが可能です

ただし、葛根湯は「【かぜ薬の漢方薬】発汗時には葛根湯の服用を避けてください」でも紹介している通り、発汗のある風邪には不向きです。

汗をいっぱいかいた風邪に葛根湯を服用すると身体に熱がこもり逆効果になります。発汗のある風邪の場合は葛根湯以外の風邪薬を選んでください。

また、風邪を引かないためには、普段から疲れをためないこと、三大栄養素と言われるタンパク質・脂質・炭水化物のほかに、ビタミン、ミネラルをあわせた五大栄養素の摂取を心がけることが大切です。

どれか一つでも不足している栄養素があれば、たくさん摂取している栄養素があっても、健康な状態は保てません。主食・主菜・副菜を中心としたバランスの良い食事で抵抗力を高めるようにしましょう。

主食・主菜・副菜

  • 主食・・・お米やパン、めん類などの穀物等(炭水化物)
  • 主菜・・・お肉や魚などの魚介類、卵や大豆等(たんぱく質)
  • 副菜・・・野菜や根菜類、きのこなど菌茸類、海藻等(ビタミン・ミネラル・食物繊維)

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