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市販薬のニコレット・ニコチネルガムで禁煙するためにかかる費用

例えば、毎日タバコを20本吸う方の場合。タバコ1箱500円として、2ヶ月で約3万円がタバコ代に消えています。
1日20本以下の方がニコチネルガムやニコレットガムのホームページに記載されている約60日間の禁煙達成 プログラムを実行するには、238個のニコチンガムが必要になります。
ニコチン依存からの脱却には、喫煙衝動を抑えるために1日最大量6粒から始めて、ニコチン依存の低下とともに6→5→4→2個といった形で使用する個数を減らしていきます。
禁煙開始4週目まで1日合計6個×28日(168個)+禁煙5週間目1日4個×7日(28個)+禁煙6週間目1日3個×7日(21個)+禁煙7週間目1日2個×7日(14個)+禁煙8週間目1日1個×7日(7個)=238個。
238個は90個入り(メーカー希望小売価格5981円+消費税)✕2箱+20個入(1741円+消費税)✕3箱で確保できますので、禁煙補助薬の費用は2ヶ月分のタバコ代で充分まかなえます。
Haleonジャパン株式会社 | メーカー希望小売価格 (税抜) |
ニコチネルミント 20個 90個 |
ひと箱あたり 1,741円 5,981円 |
JNTLコンシューマーヘルス株式会社 | メーカー希望小売価格 (税抜) |
ニコレット 24個 96個 |
ひと箱あたり 2,100円 6,900円 |
ニコレット・ニコチネルガムの1日あたりに噛むガムの個数の決め方
- ヘビースモーカーの方は1回に噛むニコチンガムの量を増やすのではなく「1日あたりに噛むガムの使用回数」を増やしてください。

ニコチンガムを1回に2個以上同時に噛むと、ニコチンの過量摂取で吐き気、めまい、腹痛などの副作用が起こる場合があります。
ヘビースモーカーの方でニコチンの離脱症状が収まらない場合。1回に噛むガムの個数を増やすのではなく、時間を空けてガムを使用する回数を増やすようにしてください。
ニコチネルガムやニコレットガムは1個を30~60分間かけて使用します。ガムタイプの禁煙補助薬は30分以上時間を空けて噛んだ場合。1日に最大24個まで使用できます。
ニコチネルガムやニコレットガムは、ピリッとニコチンの苦味を感じたら噛み続けないでください。ニコチンの苦味が消えるまでは歯茎の間に挟み、口のなかに溜まっただ液は吐きだしてください。
禁煙前の喫煙本数 (1日) |
ガム使用回数 (1日の目安) |
20本以下 | 4~6回 |
21~30本 | 6~9回 |
31本以上 | 9~12回 |
続けやすいニコレット・ニコチネルガムの味のおすすめについて
- ニコチネルやニコレットガムは味の違いによって効き目の差はありません。1個あたりのニコチン含有量はすべて2mgです。

実際に薬局では、使用期限が半年を切ったニコチンガムを返品依頼する業務があるのですが、期限チェックで返品する商品の割合でみると、甘みを感じる製品が多くなります。
ニコチネルガムには、①甘味を抑えたペパーミント風味のニコチネルミント②ほのかな甘味を感じるスペアミント③マンゴー風味のニコチネルマンゴーの3種類。
ニコレットは、①余計な甘さのないベーシックタイプのニコレット②ほのかな甘みを感じるクールミント③清涼感が特徴のアイスミント④フルーティミントの4つのフレーバーがあります。
口のなかに変な甘味が残るのは嫌という方は余計な甘みの少ないニコチネルミントやニコレットを選んでください。
市販のニコチンガムで禁煙できるか心配な方へ
- 医薬品のニコチンガムは3ヵ月をめどに終了して長期間使用しないでください。
ニコレットの販売会社では、ニコレットの正しい使い方だけでなく、禁煙に関する疑問への回答が受けられる電話相談窓口(03-5365-8314)を設置しています。
ニコレット禁煙支援センターは、ニコレットの減らし方など。ニコレットで禁煙を始めるにあたって気になったことなどに対応するため、土日祝・年末年始除く平日9:00~17:00まで相談員が常駐しています。
ただし、ニコチン不足から生じる喫煙欲求やイライラ、頭痛など。市販の禁煙補助薬で思ったように離脱症状が緩和されない場合は無理して続けないでください。
長期間にわたって禁煙と喫煙を繰り返す不適切なニコチンガムの使用はニコチン依存のリスクを高めます。重度のニコチン依存の場合は、医療機関で適切な治療・指導を受ける必要性があります。