医療用のニコチネルニコチネルTTS(禁煙パッチ)は24時間貼り続けて使用しますが、市販のニコチネルパッチは起床時に貼って就寝時にはがす必要があります。
また、ニコチンパッチは貼ったままお風呂やサウナに入るとニコチンの吸収量が必要以上に高まります。
市販のニコチネルパッチはお風呂に入るときはがしてください
お風呂に入ると身体が温められて血行が良くなりますよね。ニコチン製剤に限らす、肌が温まると薬剤の吸収が促進されます。
ニコチンパッチを貼ったまま入浴した場合。決められた以上にニコチンの吸収率が高くなり、過量摂取による急性ニコチン中毒(副作用)が起こる可能性が高まります。
市販のニコチネルパッチは、入浴時には腕・お腹・背中のいづれかに貼ったパッチをはがしてからお風呂に入るようにしてください。
- 悪心・嘔吐・下痢・はげしい腹痛
- 頭痛・めまい・手足のふるえ・けいれん
- 発汗・顔面蒼白・よだれが止まらない
- 全身の脱力・息苦しさ・錯乱
- 不眠・神経障害・聴覚障害・視覚障害などが起こる可能性があります。
ニコチネルパッチの入浴後の再利用はNGです
禁煙パッチは1枚あたりの単価も高いので、再利用できるなら入浴前にはがしたニコチネルパッチをそのまま貼り直したくなりますよね。
市販のニコチネルパッチは、たとえ短時間でも入浴時などにはがした場合には再利用することは避け、(就寝前まで)新しいパッチを貼るようにしてください。
ただニコチネルパッチは7枚入り、もしくは14枚入りなので「1日2枚使ってしまうと禁煙8週間プログラムの枚数が足りず余分に1箱買わないといけない」と思われるかもしれません。
もし、お風呂に入ったあとに新しいニコチネルパッチを使いたくない方は、就寝1時間前にニコチネルパッチをはがし、入浴後ニコチネルパッチを貼らずに就寝してください。
参考冬場はカイロやコタツ・電気カーペットでもニコチンパッチの吸収率が高まります
冬場は身体を温めるために、お風呂に入る以外に衣服にカイロを貼りつけたり、コタツ・電気カーペットを使用されると思います。
ニコチンパッチを貼った箇所が温められると、ニコチンの皮膚吸収が促進され副作用のリスクが高まるおそれがあります。
ニコチネルパッチを利用した禁煙中は、カイロでニコチンパッチが温められないように貼る場所を工夫してください。