禁煙補助薬

【禁煙8週間プログラム】ニコチンパッチを購入する際はニコチネルパッチ20から始めて下さい

2019-12-21

「いざ禁煙!」と思い立ち禁煙パッチを買いに行ったら、思っていたより割高な価格を目の前に「タバコだったら○箱買えるのに…」と購入をためらった方も多いですよね。

市販のニコチネルパッチを使った禁煙プログラムは禁煙開始から8週間続ける必要があるので、ちょっとでも安いほうをと「ニコチネルパッチ10」から始められる方がいらっしゃいます。

市販のニコチネルパッチは、STEP1の「ニコチネルパッチ20」を6週間(14枚入りで計3箱)と、STEP2の「ニコチネルパッチ10」を2週間(14枚入り1箱)の合計56枚を貼り続けることで完了します。

約2ヵ月できちんと卒煙するための土台を築くには、ニコチンパッチはニコチネルパッチ20から始めてください。

ニコチネルパッチ10とニコチネルパッチ20の違いについて

ニコチネルパッチは、ご自身の吸っている銘柄のミリ数で10か20どちらかを選ぶものではありません。

ライトタバコやマイルドタバコ、タール1mgのたばこなど。

低タールのタバコを吸われている方のなかには、「私は本数はともかく、重いタバコを吸っている訳じゃないのでニコチン量が少ないニコチネルパッチ10で充分」と勘違いされる方がいらっしゃいます。

 

ニコチネルパッチ20はニコチン含有量が多いと感じるかもしれませんが、STEP1の「ニコチネルパッチ20」から始めることで効果を発揮します。

離脱症状がなく、ニコチンの依存度が少ない人であれば、ニコチネル パッチ20を6週間使用後にSTEP2(ニコチネル パッチ10)を省略することもできます。

ニコチンは一定の濃度で皮膚吸収されていきますので、禁煙の効果をしっかり出すためにも、必ずSTEP1の「ニコチネルパッチ20」からお買い求めください。

市販のニコチンパッチで禁煙するのに必要な費用

ニコチネルパッチ20(6週間分=14枚×3箱16200円)+ニコチネルパッチ10(2週間分=14枚4800円)=21000円+消費税(メーカー希望小売価格)

少し前までは「シガノンCQ」や「ニコレットパッチ」も販売されていましたが、現在ニコチンの貼り薬で市販されているのはニコチネルパッチのみです。

グラクソ・スミスクライン・コンシューマー
ヘルスケア・ジャパン株式会社
メーカー希望小売価格
(税抜)

ニコチネルパッチ20
7枚(1週間分)
14枚(2週間分)

ひと箱あたり
2,800円
5,400円

ニコチネル
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ヘルスケア・ジャパン株式会社
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ニコチネルパッチ10
7枚(1週間分)
14枚(2週間分)

ひと箱あたり
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関連記事【禁煙中】市販のニコチネルパッチはお風呂に入る時はがして再利用もNGです

ニコチンパッチの市販薬と処方薬の差額

市販薬が21000円+消費税(メーカー希望小売価格)かかるのに対して、病院の場合は約6割程度になります。

禁煙外来で3割負担で計5回約3ヵ月間治療をした場合。治療にかかる費用は約13,000円ほどです(※費用は目安。医療機関によって詳細は異なります)

 

ただし健康保険適応には喫煙歴・喫煙量などの一定条件がありますので、誰でも保険を使った治療が受けられるわけではありません。

禁煙治療が保険適用になるには、下記の条件をすべて満たしたうえで、医師による禁煙治療が必要と認められた場合のみ保険適応になります。

  • 3ヵ月間計5回の通院が可能
  • 過去1年間の間に健康保険による禁煙治療を受けていない
  • ただちに禁煙する意志の表明
  • 35歳以上の場合、1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上
  • TDSニコチン依存度テスト」10問のうち5個以上「はい」がある
  • 禁煙治療を受けることについて同意の文書を提出

医療用と市販のニコチンパッチのニコチン含有量の違い

医療用および市販薬のニコチネルパッチはニコチン含有量多いものから開始して、8週間かけてニコチンへの依存度を下げていきます。
  ニコチン含有量
(1枚)
ニコチン吸収量
(24時間換算)
ニコチネルTTS30
(医療用)
52.5mg 21mg
ニコチネルTTS20
(医療用)
35mg 14mg
ニコチネルTTS10
(医療用)
17.5mg 7mg
ニコチネル20
(市販)
35mg 14mg
ニコチネル10
(市販)
17.5mg 7mg

ニコチン含有量だと多いと感じるかもしれませんが、ニコチン吸収量(24時間換算)ではタバコ数本分のニコチンです(7mg÷24h=0.29)

参考禁煙治療に保険が使える医療機関(ニコチン依存症管理料算定医療機関)

禁煙外来では、医療用の貼り薬(ニコチネルTTS)のほかに、タバコを嫌いにさせる効果のある飲み薬(チャンピックスなど)による治療も行われています。

禁煙治療に保険が使える医療機関(ニコチン依存症管理料算定医療機関)は、全国に約17000施設あります。

一般社団法人日本禁煙学会のホームページでは、禁煙治療に保険が使える医療機関を各都道府県ごとにまとめられています。

禁煙外来での治療をご検討の方は、お近くの医療機関を検索してみてください。

参考一般社団法人日本禁煙学会「禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版

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