帽子をかぶってるから大丈夫と油断していたら、地面からの照り返しで耳がピリピリ痛くなることがありますよね。
耳は皮膚が薄くてデリケートなので、しっかり日焼け止めを塗っていてても、塗りムラに気づいたときには白い粉をふいてて清潔感が台無しです。
敏感肌の日焼けは水ぶくれや湿疹など肌トラブルの原因ともなるので、見た目も気になる耳のうっかり日やけ・皮むけは早めのケアとUV対策を心がけましょう。
紫外線と乾燥肌の関係
お肌にはもともと潤いをキープしたり外部刺激から身を守るバリア機能が備わっています。しかし、初夏から秋口にかけて日常的に紫外線にさらされ続けると、お肌は水分保持などバリア機能が低下していきます。
バリア機能が低下するとお肌は乾燥から身を守ろうと角質を肥厚化させるため、キメが乱れザラつきやゴワつきが気になるようになります。
角質が分厚くなると薄くキメ細やかなお肌に比べて保湿が難しくなるので、より乾燥するというお肌の悪循環に陥ってしまいます。
見た目が汚いしみっともない皮むけをどうにかしたい
強い紫外線など日焼けで乾燥したお肌を放っておくと肌表面の潤いやキメがなくなり、カサカサしてなかなか治らない発疹や、皮めくれが常態化するなどの肌荒れの元になります。
皮がむけるのは皮膚が回復している証拠ですが、無理に剥がすと雑菌が入って化膿の原因になります。耳のきわや耳たぶの赤みがひいた後は、皮膚が白く粉を吹いたようにむけてきます。
耳のきわや耳たぶが赤くなっている場合はすみやかに保湿力の高いオリブ油でケアしてください。
日焼け後の乾燥肌対策に医薬品のオリブ油
医薬品のオリブ油は、皮膚の保護や、日焼けを含むやけど、かぶれに効能効果が認められている第三類OTC医薬品です。
よく「オロナインで保湿ケア」という話も聴きますが、オロナインにもオリブ油は含まれていて、オリブ油は肌の皮脂膜代わりなって水分の蒸発を防ぎ、日焼けのダメージをやわらげてくれます。
医薬品のオリブ油は化粧品などに使われるオリーブ油と比べ精製度が高く、保湿性に優れ肌にも優しく、紫外線によってダメージを受けた患部を保護します。
オリブ油の使い方
オリブ油は皮膚へのなじみが良いので、適量をコットンやガーゼに含ませ使用すれば、すでに皮がめくれて粉を吹いた患部でも皮むけになじんで目立たなくなります。
入浴後のお肌が柔らかくなっているときに使用するのが効果的なので、耳のきわや耳たぶが赤くなっていると気づいたときには、すみやかにオリブ油を試してみてください。
オリブ油は夏が過ぎても冬場の保湿で大活躍してくれますので、一瓶買ってもムダにならないです。
ポロポロと落ちる皮膚の落屑(らくせつ)がひどかったり、耳の裏がジュクジュクとしているような場合は市販薬に頼らず皮膚科に受診してください。
日焼けの炎症に効く皮膚薬
日焼けしたお肌はインナードライ状態になっていますので保湿も大切ですが、炎症そのものを鎮めることも重要です。
炎症を鎮める抗炎症効果が高いものとしてはステロイド剤がありますが、ステロイドは日に当たるとシミの原因になるので、日中の使用には向いていません。
また、ステロイドは、ただれや湿潤、ジュクジュクとした化膿部位に使用すると症状が悪化するので使えません。
森下仁丹のパンパス軟膏
パンパス軟膏は、酸化亜鉛が炎症をおさえて皮膜を作り、殺菌消毒成分のフェノールやイソプロピルメチルフェノールが患部の化膿を防く効果のある医薬品です。
また、サリチル酸によって肌の新陳代謝を促し、ヨークレシチンが血行を良くして日焼けの治りを早めてくれます。
抗炎症効果ではステロイド剤の方が高いですが、ステロイド剤と違って広範囲に広く塗布することが出来ますので日焼けのアフターケアにはもってこいの皮膚薬です。
日焼けのアフターケアには、ビタミンCやビタミンB群(皮膚のビタミン)と一緒に、オリブ油やパンパス軟膏を使って保湿ケアをしてください。
ご参考になれば幸いです