市販の膣カンジダのお薬を挿入すると、後から白いペースト状の液体が出てきますので、お薬がとけずに流れ出してしまったかもと不安になる方は多いです。
膣カンジダの膣錠は、ご自身の体温に反応して、「膣内に留まって効果を発揮する薬効成分」と「有効成分を保護していた基剤(添加物)」の2つに分離するように設計されています。
時間がたってから出てくる白いペースト状の液体は、膣カンジダの有効成分のまわりを覆っていた添加物になります。
膣剤を挿入してから1時間以上たった後であれば、有効成分は膣のなかに拡がっています。後から白いペースト状の液体が出てきても心配する必要はありません。
膣カンジダの錠剤を挿入したあとに出る白い液体の中身は添加物
よく「白いペースト状のものは膣カンジダのお薬がとけずに流れ出たもの」と勘違いされる方がいらっしゃいます。
膣カンジダ錠を挿入後におりものなどと一緒に出てくる白いペースト状の液体は、おくすりの薬効成分の周りを保護するためにコーティングされていた基剤(添加物)です。
お薬そのものがとけずに出てきた場合は問題ですが、白いロウのようなペースト状の液体は「薬剤を覆っていた添加物」なのでおくすりの効き目には影響はありません。
ご自身の体温によって溶かされた膣錠は、膣の内側に有効成分がとどまって効果を発揮します。ですが、薬剤を覆っていた基剤(添加物)は役目を終えると分離して膣の外に出てきます。
膣カンジダの錠剤の溶け残りが出てお薬が効いているか不安な方へ
膣内のうるおいが少ないと膣錠の溶け残りを心配される方もいらっしゃいますが、発砲錠も固めの添加物を使ったハードファット錠も、平均して約30分から1時間程度で溶け拡がります。
出てきた白いペースト状の液体のなかに錠剤の形をした固形物がなければ、膣カンジダ錠の有効成分はカンジダ菌を退治するために膣のなかで働き続けているので大丈夫です。
発砲錠:エンペシドL(佐藤製薬)
ハードファット錠:フレディCC膣錠(ロート製薬)フェミニーナ膣カンジタ錠(小林製薬)オキナゾールL100(田辺三菱製薬)メディトリート(大正製薬)
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ご参考になれば幸いです