日々不規則な生活環境やストレスなどを抱えながら過ごしていると胃や腸に負担がかかります。
胃が重い・もたれる・ムカムカするなどの不快な症状は、弱った胃腸の運動機能の低下などが原因で起こります。
加齢に伴う機能低下も消化酵素の減少も含めて、トリメブチンマレイン酸塩を含む胃腸薬は胃腸の動きを正常に調整するために、その人にあった胃腸のケアをしてくれます。
この記事では、食べ過ぎ・飲み過ぎの胃もたれ、むかつき、ストレス、不規則な生活などからくる胃もたれ、胸やけ、胃痛、加齢による胃もたれ、胸やけに効く作用がある愛用者の多いタナベ胃腸薬<調律>をご紹介します。
トリメブチンマレイン酸塩の特徴
トリメブチンマレイン酸塩が他の胃薬の成分と違うところは、胃の状態に合わせて症状を抑える働きと、ぜん動運動を促進させる2種類の効能を持っていることです。
例えば、不規則な生活やストレスなどで消化官のはたらきが過剰になりすぎているときは抑える方向に作用し、逆に胃腸が弱っているときにはバランサーのような役目をする賢い胃薬です。
「促進」か「抑制」か一方向の効能効果しか持たない成分が多いなかで、トリメブチンマレイン酸塩は服用する方の状態にあわせて胃腸の動きを正常に調整してくれる頼もしいお薬です。
トリメブチンマレイン酸塩の効能効果
胃もたれ、胃重、胃のむかつきや二日酔いによる吐き気、胃部不快感の解消、食べ過ぎ・飲み過ぎの場合の消化促進、消化不良が原因の胃痛・胸やけ・腹部膨満感の改善、食欲不振や胃弱の改善、胸のつかえ、胃痛、胃酸過多、げっぷ、おう吐などの症状の改善
特に、胃や腸の括約筋のはたらきを調節することで、胃から腸への食べ物の移動を助けてくれます。
また、消化された内容物の十二指腸から胃→胃から食道への逆流を防いでくれますので、胃もたれや食欲不振に優れた効果を発揮します。
トリメブチンマレイン酸塩の重篤な副作用
めったにありませんが、まれに肝機能障害を起こすことがあります。初期症状等が現れた場合には医療機関を受診してください。
ネット販売の場合は、事前に手に取れない代わりに添付文書の内容が記載されていたり、PDFで添付文書がダウンロードできる場合があります。
添付文書(お薬の説明書)に記載された「してはいけないこと」や「相談すること」を確認する癖をつけましょう。
トリメブチンマレイン酸塩を含む胃腸薬
トリメブチンマレイン酸塩は2018年現在、市販薬では田辺三菱製薬のタナベ胃腸薬<調律>と、過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善するセレキノンSにしか配合されていません。
セレキノンSはインターネットで購入できない要指導医薬品扱いなので薬局で購入してください。同じメーカーのタナベ胃腸薬<調律>は薬局のほかにネット通販でも購入することができます。
セレキノンSは精神的なストレスを感じる状況で、突然おなかが痛くなる過敏性腸症候群を抑えるトリメブチンマレイン酸塩単体の医薬品です。
タナベ胃腸薬<調律>はトリメブチンマレイン酸塩のほかに、胃酸を中和する即効性のある3種類の制酸剤と、胃酸の分泌そのものを抑えるロートエキス、胃の消化を助ける2種類の消化酵素、胃粘膜の炎症を抑える甘草をバランスよく配合しています。
タナベ胃腸薬<調律>の飲み合わせ
セレキノンSはトリメブチンマレイン酸塩単体の医薬品ですが、タナベ胃腸薬<調律> ミネラルなど含む制酸剤や、抗コリン作用のあるロートエキスなどが含まれます。
腎臓病・肝臓病・緑内障・甲状腺機能障害の患者さんの使用は基礎疾患や赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
胎児への影響が懸念される成分が配合されていますので、妊娠中のお母さんは服用できません。
また、ロートエキスは母乳を通じて赤ちゃんに成分が行く可能性が高いので、授乳中の使用は控えてください。